北杜夫のマブセ共和国

2000年11月、萬晩報に北杜夫のマブセ共和国について書いたことがある。写真はその通過10000マブセ。

近くの世田谷文学館で「北杜夫展」を開催中である。開館5周年の記念展覧で、世田谷在住の北杜夫氏が選ばれた。2Fには「マブセ共和国」がある。正式国 名は「マンボウ・リューベック・セタガヤ・マブセ共和国」である。1981年、畑正憲氏の「ムツゴロウ王国」に触発されて自宅に建国したから今年は建国 20周年にあたる。いまは「大使館」がその2Fにある。

国民は3人で、北杜夫氏とその家族だけ。フクロウをあしらった国旗があり、通貨は「マブセ」という。文学館の入場券の半券が「1万マブセ」の紙幣になっ ている。文化事業として星新一氏や遠藤周作氏に文華勲章を授与したこともあるそうだ。文学館を訪れた当日、北さんみずから国歌を独唱して、喝采を浴びた。

北杜夫氏の作品は「白きたおやかな峰」という作品しか読んでいないから「マブセ共和国」については初めて知った。これはやられたと思ったのは筆者が5年前、友人と考えた北海道連邦国の国旗のモチーフもフクロウだったからである。

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