私たちが見た資本主義の出口とは何だったのか0.21

「移住」というフェーズが終焉し、大きく分けて4つのタイプに分かれている。

①単純に飽きたから元の場所に帰った

②思ってたものと違うから、半ば憎しみを持ちつつ帰った

③新たな家族と出会い、「移住」から「生活」へとフェーズが移行した

④移住が続いている

 

私たちが見たものは、東京資本主義とは異なるもうひとつの日本的な資本主義だったのは間違いがない。ただ、それはほとんどの場合、うまくいっていない。

最もうまく成功をおさめているのは、家族単位での成功である。

つまり、ある程度webを利用しながら、自然の中で個性的な活動、収入源を持った家族多能主義の到来である。

これは、新しい日本の経済モデルに成り得る。ただ、それがゼロサムゲームになれば、当然、幻想の地方創生となる。

そうならない為に我々はどうすれば良いか?

 

答えはシンプルだ。創造的な経済活動で他と重複しない市場をとっていく。

 

それともう一つ重要な要素は横の繋がりを保てるネットワークがあるかどうか、である。

 

これが何を意味するかと言えば、我々が東京資本主義を深化させていく中で失った地縁、血縁の失地回復運動、レコンキスタである。

私たちが夢見た田舎でのスローライフとは、楽しい仲間たちと愛する家族たちと、であったはずである。それがどこか大局を見失うばかりに、おらが村自慢になったり、おらが自慢、ひいてはそれが内ゲバ的なゼロサムゲームをも引き起こす。

これでは、東京資本主義同様、生産性が低い日本民族の弱点が露呈した形となってしまう。

 

そうではなくて、世界が恐れる日本人の要素とは、同調圧力ではなく、同調膨張である。同じものが同時多発的に発生し、それが急速に有機的に繋がっていく。この爆発力は日本人でしか発揮できない。技術大国日本は、技術力が日本人にあったわけではなく、厳密に言えば、同調膨張があったからこそ、技術がものすごいスピードで革新され、世界を席巻したのである。

 

私たちは先進国など目指す必要などない。既に先進国の座から陥落したように、我々は独自国家でしかない。

我々が目指すべきは、共栄圏であり家族圏である。これは高知家とも相反しない。既に巨大洋上風力発電は他県に圧倒的に距離を開けられてしまったが、原発などさっさとやめて南海トラフ巨大地震に対応した洋上発電に切り替えなければならない。

 

当然、家族単位ではオフグリッド。これは既定路戦である。

 

資本主義とコミュニズムの共存、これが日本型資本主義の本来のあり方でもある。

 

バブル崩壊以後、ウォール街資本主義を取り入れ、【仮の成功】を収めた日本の経営者たちは猛省して日本人に戻らなければならない。我が国に家族主義を持たない資本主義など必要ナシ

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